子育て(育児)と仕事を両立させるコツや工夫と支援制度
子育て(育児)と仕事の両立は難しいと
感じている方も多いと思います。
仕事が終わってから子供のお迎え、
夕食の準備、お風呂に入れて寝かしつける、
その後も食事の後片付けなど
自分の自由な時間はほとんどありません。
また、子供が病気で仕事を
休まなければならなくなると、
職場に後ろめたい思いもありますし、
予定も大きく変わってきます。
体力的にも精神的にも本当に辛く感じてしまいます。
では、どうしたら少しでも
負担を減らすことができるのか、
あなたのヒントにしてみて下さい。
子育て(育児)と仕事の両立はなぜ難しく感じるのか
夫の仕事が忙しく帰宅時間が遅い場合は、
妻が育児、家事の大部分をこなさなければなりません。
また、夫が非協力的や無関心の場合も
自ずと妻の負担が増えてきます。
他にも、夫や子供に家事を手伝ってもらっても
自分でやった方が早いからと、
結局自分で全部やってしまっていることも
あるのではないでしょうか。
祖父母など頼れる人が
近くにいないといったことも原因の一つになります。
子育てには予想外のことが多々起きます。
その度に時間をとられてしまい、
なかなか物事がはかどりません。
特に子育ては自分中心で動いているのではなく、
他人中心で動いているため、
思うようにならないと
イライラが募ってくるのです。
子育て(育児)と仕事の両立では
様々な制度を利用する
仕事と育児の両立を支援する育児・介護休業法がありますので、
ぜひ利用して負担をできるだけ軽くするようにしましょう。
育児休業制度
原則として1歳未満の子供を育てる従業員が希望すれば、
仕事を休める制度です。
短時間勤務制度
3歳未満の子供を養育する従業員が希望すれば、
勤務時間を短縮できる制度です。
所定外労働の制限
3歳未満の子供を養育する従業員が希望すれば、
残業が免除されます。
時間外労働の制限・深夜業の制限
小学校就学前までの子供を養育する従業員が希望すれば、
規定の時間を超えての労働や深夜業をさせてはいけません。
子の看護休暇制度
小学校就学前までの子供を養育する従業員が希望すれば、
子供が病気やけがをした場合に
看護するために仕事を休める制度です。
また、労働基準法では育児時間の確保が認められています。
1歳未満の子供を育てる女性は、
1日2回、各30分育児時間を請求できます。
これらの制度は条件に合えば正社員だけでなく、
パートやアルバイトも利用できます。
職場の就業規則にない場合でも、
申し出れば利用できるようになるかもしれませんので、
担当部署に確認してみて下さい。
また、ファミリーサポートや地域の子育て支援なども、
積極的に利用して両立を図りましょう。
子育て(育児)と仕事の両立の工夫
限られた時間を有効に使うためには、
まず家事の時短を工夫してみます。
仕事帰りに買い物を済ませる、
またはネットスーパーや宅配サービスを利用すれば
買い物の手間を省くことができます。
さらに、週末に買いだめをして
料理の作り置きを冷凍しておけば、
平日の料理にかける時間を大幅に短縮できます。
時にはスーパーの総菜で済ませてしまっても、
手抜きをしたとあまり罪悪感を持たないことです。
また、食器洗い乾燥機やロボット掃除機、
乾燥機付き洗濯機などを上手に利用すれば
かなりの時短が期待できます。
そして、夫や子供にも家事を手伝ってもらい、
自分でできることは
自分でやってもらうようにしましょう。
最初は自分でやった方が早いと
思ってしまうかもしれませんが、
習慣化すれば手間が一つ省けるようになります。
「上手にできたね、またお願いね」などと
うまくおだてて、やる気を引き出すとよいかもしれません。
夫とはよく話し合い、協力体制を作ることが大切です。
また、日頃から職場でのコミュニケーションを
とっておくことも重要です。
子育てに理解のある企業も増えてきていますが、
急な休みで代わってもらう必要が出た時などに、
快く代わってもらえるような
雰囲気を作っておくと安心です。
さらに、気持ちの持ち方も
少し変えてみるとよいかもしれません。
やらなければならないことの優先順位をつけ、
今日やらなくてもよいことは
思いきって明日以降に回します。
完璧にやろうとはせず、
掃除ならば今日はリビング、
明日はトイレとお風呂などと
集中してやった方が効率的です。
手抜きしたことに罪悪感を持たず、
こうしなければならないという考えも捨てましょう。
自分の持つ両立のイメージを
少し変えるだけでも違ってくると思います。
子育て(育児)と仕事の両立・まとめ
子育てと仕事を両立させるには
完璧を目指さないことです。
一人で全部をこなそうとしても
限界があります。
頼れるものや制度は最大限に利用して、
時短の工夫をすることが大切です。
今日はこれができたと思えるだけでも
気持ちに余裕が出てきます。
少しの工夫でできた時間で、
子供とコミュニケーションをとるのもよいでしょう。
普段なかなか相手をしてあげられないのなら、
少しの時間でも信頼関係が生まれます。
さらに、自分自身の時間としてリフレッシュすれば、
明日からまた頑張れるのではないでしょうか。